保育園に入園して、最初の試練が大泣きです。これまで家庭でずっと一緒に過ごしていたのに、突然離れることは、子どもにとって不安しかありません。泣くことは当然です。親としても子どもと離れることがツライと感じる方もいるでしょう。保育士の目線から大泣きの対処についてお伝えします。
保育園入園で、大泣きする子どもとの離れ方
初めて家族と離れることは、子どもにとって、とても不安なことです。「迎えに来ることを伝えて、さっと保育士にまかせる」この離れ方が一番と感じます。
子どもが納得するまで、話をするお家の方もいらっしゃいますが、離れることを納得する子どもは、ほとんどいません。いつまでも、その場にいることで離れることが、ますます難しくなっていきます。
保育士は日々、そのような親子の場面、「出勤しなければいけない親」と「離れたくない子ども」を見ています。安心してまかせて下さい。そして、離れる時だけ泣き、姿が見えなくなるとすぐに気持ちを切り替えることのできる子どももたくさんいます。
入園当初は、時間がかかりますが、必ず笑顔で離れることができる日が来ます。”仕事をする、保育園で生活をする”と決めたら、親としてもがんばって離れる努力が必要です。
という私も、初めて子どもが保育園へ入園した時は、あまりに悲しい気持ちになり、涙が出ました。そして仕事をしようと決めたことを後悔しましたが、子どもはもっとがんばっています。仕事でどんなに辛いことがあっても子どももがんばっていると思い、がんばろうと思っていました。
親子ともに試練の時ですが、乗り越えると新しい生活にそれぞれが慣れていきます。そしてそれまで感じることのなかったような新しい発見や新たな成長を感じることができると思います。早くそのような日々が来ることを保育士も応援していますよ。
保育園に入園する子どもの大泣きはいつまで続くのか
子どもによって違いがあります。0歳児赤ちゃんは、ほぼ泣かずに離れる子どももいますし、人見知りの時期の子どもは長引くこともあります。大きくなるにつれ、それまで家庭で密に関わっていたこともあり、激しく泣く子どもが多く感じます。
子どもの性格によって違いがあります。4月に入園した場合、慣れてきた頃にGWがやってきて家庭で過ごすことで、また離れがたくなることが多いです。
でも少しずつ、安心できる保育士がいること、好きな遊びができること、お友だちがいることなど楽しさを感じるようになっていき、泣かなくなっていきます。あまり不安にならずに、大らかな気持ちで乗り切って下さい。
保育園入園、大泣きするとわかっていても、やっぱり心配
保育士に相談しましょう
保育士は、一緒に子育てをしていこうと考えています。保育士に心配なこと、家庭での些細な変化など、何でも話して相談しましょう。保育園での様子を細かく教えてもらったり、少しずつ慣れてくる様子を聞くことができると思います。お互いに様子を伝え合いながら、子どもが落ち着いて過ごすことができるように協力していきましょう。
慣らし保育をしましょう
初めは1時間からなど、保育園によっても違いがありますが、慣らし保育をすると、少しずつ慣れていくことができます。親も子どもも保育士も、誰にとってもメリットだらけです。職場の理解が得られるのであれば、少しずつ時間を延ばすようにしたり、園と相談しながらゆっくりと慣れることができると安心ですね。
保育園により違いがありますので、確認をしましょう。最初は1~2時間から慣れていき、次は給食前まで、次は給食後までと、少しずつ延長をしていきます。ぜひ慣らし保育を活用しましょう。
他の園児をよく観てみましょう
入園してしばらくたっているような園児を見てください。どのように過ごしているでしょうか。どのように親と離れているでしょうか。落ち着いて笑顔で過ごしている子どもが多いのではないでしょうか。
友だちと遊んだり、遊びに夢中になっていたり、保育士のそばで遊んだりと、みんなが思い思いに遊んでいます。しばらくすると、そのような姿を見ることができるようになると思ってください。慣れるまでの時間は子どもによってそれぞれ違いがありますが、きっと安心できる日が来るはずです。